エネルギーの意味
高校での物理の授業で「エネルギーは物質ではない」と教わった。
例えば、「新しい高校物理の教科書」ではこう説明している。
物質に仕事をする能力があるとき、その物体はエネルギーを持つという。エネルギーの量は物体がすることのできる仕事の量で見積もるので、仕事と同じ単位J(ジュール)ではかる。
例えば、1kg(=9.8N)の鉄アレイを片手でゆっくりと1mの高さまで持ち上げたとき、この鉄アレイの持つエネルギーの量は9.8Jとなる。このエネルギーを肌で感じることはごく簡単で、1mの高さにある鉄アレイを床に落とすことにより衝撃音を生じ床はへこむ。
一方、新聞や雑誌で見たり聞いたりするエネルギーを、われわれはエネルギーを有する物質、あるいはエネルギー資源として捉えている。このエネルギー資源は以下のように分類できる。
- 化石エネルギー源:石炭、石油、天然ガス、オイルサンド、オイルシェール、液化ガス
- 原子力エネルギー源:核分裂、核融合
- 自然エネルギー源:太陽、水力、風力、地熱、海洋
- バイオマスエネルギー
現在、話題となっている太陽エネルギーの量は1m2当たり1kW(1kJ/sec)と言われており、1年間に地球が受け取るエネルギー量は約160億kJの10億倍と言われている。一方、1年間で全世界で使用するエネルギー量は約160億kJの10万倍と桁数が4桁違う。
言い換えると、1年分の太陽エネルギー量で、1万年分の全世界で使用するエネルギーをまかなうことが出来る。まさに無限大のエネルギーがわれわれの周りにある。これが太陽光発電を推進する力となっている。
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