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2008年10月25日 (土)

「プロセス設計の実務」第十二回目

「プロセス設計の実務」の第十二回目を公開しました。

今回は”第2章 熱収支の計算「ガス系の加熱冷却」”について学びます。なお、本文の一部をご紹介します。

NG供給からPSA装置までの流れを熱収支的に考えてみます。
まず、供給されたNGを加熱する必要があります。この理由は二つあり、

  1. NG中の硫黄分などを脱硫反応器(Desulfurizer)にて反応吸着させますが、その際、脱硫触媒活性を十分引き出すために200~380℃まで加熱する。
  2. 水蒸気改質炉(Reformer)に入るNGにスチームを混ぜるが、その際にスチームが凝縮し配管などにダメージを与えないために、前もってNGを予熱する。

 

このためにNGを約350~400℃まで加熱する加熱器が必要となります。
次にNGとスチームの混合ガスを水蒸気改質炉(Reformer)入口で加熱する必要があります。この理由は、

  1. 低温度領域では水蒸気改質触媒の活性が低下し、改質反応に必要な触媒量および触媒充填用改質管(耐熱合金で高価)が増加しコストアップとなる。
  2. 低い温度でガスを水蒸気改質炉に入れると、水蒸気改質炉(Reformer)の熱負荷が増大して水蒸気改質炉(Reformer)で消費する燃料が増加する。

このためNGとスチームの混合ガスを約500~600℃まで加熱します。

詳細はコムテック・クウェストのホームページの基本設計演習「プロセス設計の実務」をご覧下さい。

次回は11月1日(土)に、「水蒸気改質炉の廃熱回収システム(仮題)」を公開する予定です。

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