プロセスの構築15 発生スチーム量の計算
以下の内容はコムテック・クウェストのホームページに先行して記述した内容とほぼ同一です。すでにホームページの”How to design"の§6.6「発生スチームの計算」を見られた方は読み飛ばして下さい。
§6.2で反応熱から発生スチーム量を計算しましたが、§6.5で発生するスチームの飽和温度を185℃に変更しましたので、発生スチーム量を再度計算することにします。ただし、前回計算した際には、反応熱をスチーム潜熱で割り算していますので、エタノール合成管に供給される水の温度は飽和温度に等しくなっています。
しかし、水の供給温度は供給システムの環境に依存しますので、必ずしも飽和温度にはなりません。そこで、水の供給温度を100℃と仮定し、初期値として発生スチームを求めます。kこの発生するスチーム条件を185℃飽和、つまり、飽和圧力1.123MPaのスチームとし、供給水条件を1.2MPa & 100℃としています。よって、
- 冷却負荷 43,688kW
- 飽和蒸気エンタルピ 2,780.4kJ/kg
- 供給水エンタルピ 419.9kJ/kg
発生スチーム量=冷却負荷÷スチーム発生所要熱
=43,688×3600kJ/h÷(2,780.4-419.9)kJ/kg=66,629kg/h
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