先輩の知恵を後輩へ(1)
5月19日付けの朝日新聞の朝刊に、「事故調の知恵、後輩へ」という見出しで、日航機事故元委員らが自らの体験を後輩に伝え、調査に貢献するためにNPO「航空・鉄道安全推進機構」を設立したとの記事が載っていた。
このNPOに参加している人の大半が60歳代で、後10年も過ぎればこの人たちの経験も知恵も散失してしまうので誠に有意義な試みだと思う。
先日、打合せの後で客先の責任者からベテランのエンジニアを紹介してもらえないかとの依頼があった。この責任者からは以前にも同じことを言われ、その時は元上司の男性を紹介して感謝された。だから、今回の依頼は二度目ということになる。実は担当者からはすでにお願いされていたのだが、なかなか適任者が見つからず困っていた。
このような状況、つまり熟練したエンジニアや技術者が不足するという状況は今後とも変わらないと思う。ここ数年は団塊の世代が大量に退職し、再就職や起業することにより、かれらの経験や知恵を後輩に伝えたり残したり出来るが、それも10年も経つとそういうわけには行かなくなる。そのためにはどうしたらよいか、企業のトップは真剣になって考えるべき時に来ているのではないだろうか。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント