”さおだけ屋・・・”と”人間の絆”
山田真哉氏の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』はなぜ売れたのか?
山田真哉氏には申し訳ないが、新聞などで評判が良い書籍には安易に飛びつかないようにしている。しかし、この「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」は結構長く売れており、いつまでたっても本屋にあるので我慢しきれずに買ってしまった。
最初に読んで感じたことは、”出来るだけ素人に分かりやすく平易な文章で、しかも口語体で語りかけるように”という著者の姿勢が感じられて好感が持てた。このあたりの機微は、多分著者の大学時代での専門(文学部日本史)と異なる現在の職業(公認会計士)を選んだときの苦労から来ているのではないかと思う。
この職業を途中で変えるというのはフライングスタート、あるいはスタートラインから後ろに下がってスタートすることに相当する。しかし、この道草が決して意味の無いことではなく、将来必ず役に立つことがある。
このような生き方を小説にしたのが表題の「人間の絆」である。この小説の著者は英国のサマーセット・モームで、1964年に主演キム・ノバク、ローレンス・ハーベイで一度映画化されている。(見たことがある・・・、昔は映画青年だった)
この小説の解説を電子書院パピルスから引用すると、
モームの精神的自伝であり、今世紀英文学の最高傑作のひとつ。「えび足」という宿命の劣等感にさいなまれながら真摯に生き抜くフィリップ(ローレンス・ハーベイ)の姿を、みじめな少年時代から、パリでの画家志望の暮らし、悪女ミルドレッド(この役がキム・ノバク)との果てしない葛藤、医学への転身、サリー(悪女ミルドレッドと対照的な母性溢れる一回りも年下の女性)との邂逅と愛の希望まで、徹底的にほりさげ描ききった大河青春文学。
あまり、年を取らないうちに(出来れば10代、20代は遅すぎる)読んでおきたい小説のひとつである。なお、Wikipediaによれば、サマーセット・モームは、
イギリス人の両親のもと、フランス・パリで生まれ、その後イギリスへ転居。当初医者を目指したがその後劇作家として成功し、心理小説、スパイ小説などを多く書いた。第一次大戦中は中はイギリス「MI6」で諜報員(スパイ)として勤務しロシア革命阻止のためにロシアへ送り込まれた。
とあり、”007”を書いたイワンフレミングの先輩に相当する。
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